2023-01-01から1年間の記事一覧

ミハマカンアオイ(2023/11、紀伊半島)

過去に探すも見つけられていなかったミハマカンアオイですが、今回見つけることができました(たぶん)。 ここは以前から探索候補と考えていたエリアですが、いざ行こうとすると直前で何故だか自信が無くなって実行できずにいました。今回、現地近くまで行っ…

ツチトリモチのその後(2023/11)

先日のツチトリモチ、きれいな個体はあったのですが、その後大きくなることが期待されていたので、頑張ってもう一度見に行ってみました。前回から18日経過しています。 しかしながら、前回と同じ個体はほとんど伸びていませんでした。 今回 前回(18日前) …

オオママコナ(2023/10、紀伊半島)

先日のキノクニスズカケに続き、紀伊半島固有種のオオママコナを探しに行きました。 【オオママコナ】(大飯子菜、ハマウツボ科ママコナ属) オオママコナは、ウバメガシに寄生する半寄生植物で、紀伊半島南部の限られた範囲に自生します。和歌山県のRDBカテ…

ヒメヒゴタイ(2023/10、紀伊半島)

この時期も見たい花がいくつもあって、今はほぼ週に1日しかない貴重な機会、どこに行くか、とても迷います。 久し振りにヒメヒゴタイを見たくなり、早朝から現地に向かいました。 前回は5年ほど前だったでしょうか、それなりにあったヒメヒゴタイも、今回見…

ツチトリモチ(2023/10、紀伊半島)

昨年初めて観察したときには、早いものでも花序の半分くらいしか出ていませんでした。今年はある程度大きくなったものを見たいので、もう少し後の時期にと思っていましたが、生長のスピードも分かりません。今年は猛暑の影響でそもそも時期がずれいている可…

アメリカネナシカズラ(2023/9、滋賀県)

草地で花を探していたら、細い糸のようなものが絡みついているのに気付きました。久々の、アメリカネナシカズラです。 名前の通り、外来植物です。発芽時は地面からですが、その後、寄主に絡みつき、根は無くなります。寄主に寄生根を挿し、そこから栄養を摂…

キクモ(2023/10、丹波地方)

探している花が見つからず、駐車地に向かって田園地帯を歩いていると、放棄水田がありました。登山靴を履いていたこともあり、あまり躊躇せずに少し足を踏み入れると、普段見ることのない植物がありました。キクモです。 【キクモ】(ゴマノハグサ科シソクサ…

ジンバイソウ(2023/9、滋賀県)

ジンバイソウの咲く場所を何ヶ所か知っていますが、今シーズンは既に終わりかけていたりタイミングが悪く、満足できる株に会えていませんでした。そんな中、何とか納得できる花を見ることができました。 ジンバイソウありました〜 この葉はまさしく、ジンバ…

オオマルバノホロシ(2023/9、滋賀県)

ここ数年間(見に行っていない年もありますが)見ることがなかったため、絶えてしまったと思っていたオオマルバノホロシですが、なんと今年はありました!狭い範囲だし見逃していたということは無いと思うので、たぶん復活ということになるのかな… 【オオマ…

モミジガサ(2023/9、福井県)

モミジガサは、今までは近づけない斜面に咲いているものばかりで、近づいて見たことがなかったのですが、ようやく近くで見られる機会がありました。 【モミジガサ】(紅葉傘、キク科コウモリソウ属) 山地の林内に生えます。シドケなどとも呼ばれ、東北など…

キノクニスズカケ(2023/9 紀伊半島)

まだ見ぬキノクニスズカケを探しに、紀伊半島南部に行ってきました。 早朝に家を出ましたが、高速代を一部ケチったりしたこともあり、現地滞在時間は余計に限られています。 第一目的はキノクニスズカケですが、いざ歩き回ると、他の植物にも気を取られてし…

タカネフタバラン(2023/8)

フタバランの中で、今まで見ることができていなかったタカネフタバラン、今シーズンようやく見ることができました。 【タカネフタバラン】(高嶺双葉蘭、ラン科サカネラン属) 北海道、本州中部の冷温帯、亜寒帯の針葉樹林下に咲きます。花はミヤマフタバラ…

アシタカカンアオイ(2023/7)

これまでは開花が始まる微妙な時期の訪問で、年によって開花を見ることができないことがありましたが、今年は1ヶ月ほど遅い時期の訪問になり、多数の開花した花を見ることができました。 早速見つけました。数少ない、真夏に開花するカンアオイです。 少なく…

マルバノイチヤクソウ(2023/8)

イチヤクソウについて調べていたら、その仲間でマルバノイチヤクソウというのがあることを再認識しました。そして、何と、先日歩いたエリアに咲いていた可能性があることが分かりました。亜高山帯でジンヨウイチヤクソウでなかったらコバノイチヤクソウ、み…

ウチワドコロ(2023/8)

葉がカエデドコロやキクバドコロに似ているなと思いましたが、お初のウチワドコロでした。 リゾート地の林縁にて、カエデドコロのような大きな葉を見つけました。 周囲を見回すと、花のようなものもありそうです。 花の付き方もカエデドコロの仲間に似ていま…

ヤマユリ(2023/7)

ヤマユリはそう珍しい花でもないと思っていましたが、日本のどこでも見られるわけではないようです。私も久し振りに見ました。 【ヤマユリ】(ユリ科ユリ属) 近畿地方以北の山地・丘陵に分布する、日本固有のユリ。石川、岐阜、三重では絶滅危惧IA類、京都…

オニク(2023/8)

初めて名前を見たときに、何て変な名前なんだろうと思いましたが、ひょんなきっかけでこのオニクを観察することができました。 もともと予定していたルートの一部をちょっと変更し、頭の中でオニクオニク…と唱えながら歩きました。ミヤマハンノキは多数あっ…

タカネシダ(2023/7)

シダ類への興味はさほど強くないはずなのですが、登山中に見かけて気になったシダがあったので、調べてみました。あ、考えたら、先日掲載したミヤマハナワラビ(?)もシダ類でした。 こちらです。いろいろ花を探しているときに目に留まり、何故か気になって…

エゾイチヤクソウ?カラフトイチヤクソウ?(2023/7)

山中で見つけたイチヤクソウの仲間ですが、生育環境も見た目も異なるようだったので調べたところ、どうやらエゾノイチヤクソウかカラフトイチヤクソウ(どちらもツツジ科イチヤクソウ属)のようです。 ネットで見たそれぞれの分布とRDBの環境省カテゴリは、…

ホザキイチヨウラン(2023/7)

見たかったホザキイチヨウランを見ることができました。 ホザキイチヨウラン(穂咲一葉蘭、ラン科ヤチラン属) 生育環境は亜高山帯の林床と記載されているサイトが多いですが、亜高山帯を抜けた草地にも生育している感じです。ちょっと驚いたのは、道路脇の…

とあるリゾート地にて(2023/8)

帰省の途中で寄ったリゾート地。どうせ開発時の土砂搬入などで入ってきた外来種ばかりかと思っていたのですが、人々の行き交う遊歩道脇には、ハクウンランがひっそりといくつも咲いていてビックリ。 改めて目を花モード[強]に変更して見直すと、色々な花が…

ヒトツバショウマ(2023/7)

いつにも増して暑いこの夏、ちょっと遅いかもしれないと思いましたが、タイミングが合ったので、以前に見つけていたヒトツバショウマのエリアを探索に行きました。 やはり、ちょっと遅かったようです。ですが、花序の先の方の花が少し残っているものもありま…

ミヤマハナワラビ?(2023/8)

この暑さに涼を求めて高いところに行ってきましたが、高山帯にたどり着く前の途中の針葉樹林帯で目に止まって撮影したこのハナワラビの仲間… ネットで調べた数少ない記述からは、RDBの環境省カテゴリで絶滅危惧ⅠA類の超希少種、ミヤマハナワラビかも… そんな…

ミヤマナミキ(2023/7)

酷暑予報の中、以前見つけたミヤマナミキの自生地を訪れました。前回はお盆の時期でギリギリの感じだったので、今回は咲き始めを狙いましたが、どうだろうか…。 昨年同様、ピンポイントの範囲でしたが、きれいなのを数株確認できました。 ミヤマナミキ(深山…

タカネアオチドリ(2023/7)

高山帯の草原で、タカネアオチドリを見つけました。最初見つかりませんでしたが、別の花に気を取られて注意が向いていなかったようです。見たかった花の一つです。 タカネアオチドリ(高嶺青千鳥、ラン科アオチドリ属) 中部の高山帯の草地に生えます。APG分…

オオカモメヅル(2023/7)

スマホを機種変更したら、画像のアップロードに失敗することがほとんど無くなりました。これでアップの頻度も少し上がるでしょうか。 先日、目的の花は見つかりませんでしたが、咲いていた数少ない一つがオオカモメヅルです。 オオカモメヅル(大鴎蔓、キョ…

カモメラン(2023/7)

もう時期が遅いかもしれないと思っていましたが、開花したカモメランに会うことができました。 カモメラン(鴨目蘭、ラン科カモメラン属) 樹林下の草地にありました。唇弁のピンクが周りに同化せず目立っていました。 ランはどれもユニークな見た目で面白い…

コハクラン(2023/7)

久しぶりにコハクランに会うことができました。 コハクラン(琥珀蘭、ラン科コケイラン属) 自生地が限定され、個体数も多くないということで、RDBの環境省カテゴリでも絶滅危惧IA類に指定されています。もともとコハクラン属だったようですが、最近のAPG体…

サワルリソウ(2023/6)

サワルリソウの情報があったので、探しに行きました。サワルリソウは、もう十何年も前に関東で一度見たきりで、自生地をほとんど知りませんが、新たな自生地を知ることができました。 サワルリソウ(沢瑠璃草、ムラサキ科サワルリソウ属) 観察した都道府県…

ヒナラン(2023/6)

今までヒナランは超望遠でしか見たことがなかったのですが、今回知った自生地は近くで観察することができるポイントでした。 ヒナラン(雛蘭、ラン科ウチョウラン属と思っていましたが、今はウチョウラン属に統合?) 今回の場所は、触れるくらいに近付くこ…