モミジガサは、今までは近づけない斜面に咲いているものばかりで、近づいて見たことがなかったのですが、ようやく近くで見られる機会がありました。
【モミジガサ】(紅葉傘、キク科コウモリソウ属)
山地の林内に生えます。シドケなどとも呼ばれ、東北などでは春に葉の展開前のものが最高の山菜として食べられているようです。
咲いているのを見つけましたが、やはり近づけない急斜面…。
群生ではありませんが、近づける場所にも見つけました。ただし、立ち上がると1m近くあり、近づきすぎると今度は全体を写すことができません…
葉が半分以上切れ込み紅葉のような形状、また葉が展開する前は傘のように見えることからモミジガサとついたようです。
似た名前でテバコモミジガサ、モミジハグマなどがあります。テバコモミジガサは、モミジガサより小柄で、葉裏の葉脈がくっきりしていることから区別できます。モミジハグマは、さらに小さく、また花の付き方が穂状であることから区別できます。
この沢には同じコウモリソウ属のタイミンガサ、ウスゲタマブキも咲いていますが、同じタイミングで咲くとは限りません。今回はどちらも蕾でした。