ミハマカンアオイ(2023/11、紀伊半島)

過去に探すも見つけられていなかったミハマカンアオイですが、今回見つけることができました(たぶん)。

 

ここは以前から探索候補と考えていたエリアですが、いざ行こうとすると直前で何故だか自信が無くなって実行できずにいました。今回、現地近くまで行ったものの朝の雲が厚く見えてテンションが下がり気味… だったのですが、何とか自分に言い聞かせて歩き始めました。

 

カンアオイの葉を見つけました。葉脈が結構はっきりしている感じで、アツミカンアオイでしょうか。花はありませんが、アツミカンアオイなら花はもうしばらく先ですね。
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このあたりはアツミカンアオイなのかな… と思いながらも進んでいくと、また小さなカンアオイの葉。近寄ってよく見ると、何と根元に小さな花を付けているではありませんか。

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この感じ、萼筒の開口部が小さく、口環も下がっているような姿、もしやミハマカンアオイでは?
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上から写すとこんな感じで、萼片の長さが萼筒の長さに比べて短く、萼筒が縦長です。萼片は平開していません。これらもミハマカンアオイの特徴と合致しています。
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昨年見つけたムロカンアオイと思われるものと比べて、全体的には少し大きく、萼片がより大きいと思います。

 

次に見つけた花は…

さっきのより大きいです。萼片の直径15mm、萼筒の幅10mm、萼筒の長さ13mm。


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口環とその周りのコントラストが特徴的です。先程のと色彩が結構違いますが、胴長で萼筒の開口部が小さいなどの特徴は同じです。
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葉は長さ6センチくらい。
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その後も、絶対数は多くありませんが、予想外に沢山の花を見ることができました。

 


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秘密兵器にて超接写。
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花期は9〜10月とも書かれていますが、11月中旬というのに蕾をいくつか見かけました。
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探す前は少しテンション低めでしたが、目的の花に会えて、結果的に非常に満足度の高い探索になりました。昨年見つけたムロカンアオイ(たぶん)の自生地でもそろそろ花が咲く頃と思うので、もう少ししたら見に行ってみようと思います。