草地で花を探していたら、細い糸のようなものが絡みついているのに気付きました。久々の、アメリカネナシカズラです。
名前の通り、外来植物です。発芽時は地面からですが、その後、寄主に絡みつき、根は無くなります。寄主に寄生根を挿し、そこから栄養を摂ります。主にマメ科の植物に寄生するようですが、確かに、絡みついていたのはメドハギですね。
似た仲間に在来種のネナシカズラ、マメダオシがあります。
ネナシカズラは、茎の太さが明らかに太いので間違えることはありません。
マメダオシはRDBの環境省カテゴリで絶滅危惧IAに指定されている希少種ですが、アメリカネナシカズラとの見分けは難しいようです。アメリカネナシカズラは花弁が反り返るため雄しべが花冠から出ることが多いのに対し、マメダオシは花弁が反り返らず雄しべが花冠から出ません。また、アメリカネナシカズラは雄しべの付け根に付属体がありますが、マメダオシにはないそうです。
花のアップです。花弁が反り返って雄しべが花冠から出ていますね。付属体についてはよく分かりませんが、残念ながら、マメダオシではなさそうですね。
こちらは、花の付け根に大きなコブがあります。これは何?
そのうちマメダオシにも会ってみたいものですが、どこにあるのでしょうね。