まだ見ぬキノクニスズカケを探しに、紀伊半島南部に行ってきました。
早朝に家を出ましたが、高速代を一部ケチったりしたこともあり、現地滞在時間は余計に限られています。
第一目的はキノクニスズカケですが、いざ歩き回ると、他の植物にも気を取られてしまいました。
シチョウゲ
カエデドコロ
大株で、多数の花が付いています。
ニガカシュウの花のアップ。
ホドイモ
1個だけ離れて咲いていました。
キイセンニンソウ?の葉
花はすでに終わってしまったようです。仲間のボタンヅルやセンニンソウはまだ咲いていました。
葉柄に節があります。
シソバウリクサ
シタキソウ?の葉
ナンキハナワラビかな…
キノクニスズカケは見つからなかったものの、もうそろそろ帰路についたほうが良さそうな時間になってきました。車で移動を始めましたが、あと1ヶ所だけ探そうと歩いた林で、キノクニスズカケを見つけることができました。
【キノクニスズカケ】(紀の国鈴懸、オオバコ科クガイソウ属)
スズカケソウの仲間で、紀伊半島南部の限られた地域の林床に自生します。環境省の絶滅危惧II類指定です。仲間にスズカケソウ、トラノオスズカケ、イスミスズカケなどがありますが、何れも自生地の限られた希少種です。
やっと見つけたキノクニスズカケ。葉の光沢が目立ちます。
比較的きれいな花のアップ。花穂の長さにもばらつきがあるようです。
草むらに紛れた個体が多い中、全体の様子が分かる個体がありましたが、花つきはもう一歩。互生の葉の葉腋に一つずつ花穂が付きます。
この花もきれいです。
最後であまり時間を取れませんでしたが、もっと探したら良い個体が見つかったのかもしれません。個々の花の咲くタイミングのばらつきは大きそうですし、蕾もそれなりにあったので、まだしばらく見ることはできそうです。