水辺でヒシモドキを探してみたのですが見つからず、途中で綺麗に咲いたヒシの花がありました。
初めて接写できる近距離で観察できました。日差しが強くなる前の時間帯だったので、花の中までよく分かりました。
ヒシの花
ゴマダラカミキリがいました。
今年は今まで見てきたのとは別の場所でトンボソウを観察できました。今までの場所は木々の生い茂った湿地でしたが、今回の場所は増水時には沢の水の流れに水没してしまう場所です。
まだ咲き始めで、上部は蕾でした。このエリアにあるとの話は聞いていましたが、初めて見つけることができました。
昼前後は日の光が差して明るい場所です。撮影しやすくて良いですね。
唇弁は3つに分かれてT字形、背萼片は横に反り返り、背萼片と側花弁は纏まってヘルメットのようになっています。
正面から、横から、上から、斜め前からと、色々な向きからの姿。
別の株。今日はここまでですが、探せば他にもありそうです。
トンボソウを見てから既に半月以上経っていますが、お盆にこの地域でもかなりの量の降雨があったと思いますので、無事ではないかもしれません。また来年もこの地味な花が咲いてくれると良いのですが…
夏から秋にかけてはナス科の花のシーズンです。昨年までにイヌホオズキ、ヤマホロシ、ヒヨドリジョウゴ、ハダカホオズキの花は見ることができましたが、今年はマルバノホロシを見たいと考えていました。
調べてみると、近場でマルバノホロシの咲いていそうなエリアがあったので、探索に出発しましたが、なんとあっさりと見つかりました。
これはマルバノホロシかな?揺れるため、手ブレを抑えて焦点を合わせるのが難しい…
マルバノホロシ
花弁の基部の緑色の部分が、斑紋状にならないところが特徴です。
葉の基部がくさび形になるのも特徴です。ヤマホロシは切形になります。
実もでき始めていました。
実はこのマルバノホロシ、何メートルも上の方まで伸びて花が咲いているのも見えました。スマホでは撮影できないのが残念。
もうしばらく花は咲きそうなので、タイミングが合えばまた観察に来たいところです。
ここ毎年の恒例になっている、ベニシュスラン観察に今年も出掛けました。ここは深い谷で、湿った崖に咲くので、太陽の位置によって手ブレの可能性がかなり高まりますが、ここでは昼前の時間帯が比較的明るく撮影しやすそうです。
ベニシュスラン(ラン科シュスラン属)
こちらにもひっそり咲いています。
目の前でちょうどよい高さで咲いていました。背萼片と側花弁(合着している)が少し欠けてしまっているのは残念ですが、花弁、萼片がしっかり開いていて正面から綺麗に撮せました。
横から見ると、唇弁がぐるぐる巻いているのが分かりました。面白いですね。
ここから少し離れた別の場所で一昨年見つけた場所では、絶えてしまったか見付けることができませんでした。
今回、残念なことがありました。
おそらく少し上の方に離れて並んで咲いている個体を撮影しようとしたのだと思いますが、斜面への踏み込みがあり、踏みつけに加えて苔や草も剥がれ落ちてしまった場所があったことです。写真を撮るための行為で希少な植物の自生環境が脅かされるのは本末転倒ですので、このようなことはやめてほしいと思います。
ナツノタムラソウが咲いているという谷を歩いてきました。
いろいろ足を伸ばして新たな個体を探すか、見つけた個体をじっくり撮影するかでいつも悩みますが、撮影にかける時間をもう少し歩き回るのに回した方が良かったかなと、今更ながら思います。
ナツノタムラソウ(シソ科アキギリ属)
アキノタムラソウは広範囲に咲きますが、ナツノタムラソウが咲く場所は限定されているようです。
咲いている個体も多かったですが、もう少し早い時期がベストでしょうね。
全体的に花の種類は少なかったですが、気になる葉なども見つけることができたので、またその花の咲く時期に来れたらと思います。
一時期しばらく晴天が続いていたのと引き換えのように、お盆の時期は雨が降り続く予報です。残念ながら、いくつか考えていた花の探索もできないまま今シーズンのお盆休みは終わってしまいそうです。
さて、昨年マイサギソウの咲いていた場所、昨年はほぼ終わってしまっていたので、今年は少し早く見に行ってきました。
マイサギソウ(ラン科ツレサギソウ属)
今年はちょうどこの時期に天気のいい週末があり、見頃のマイサギソウを見ることができました。
似たような姿をしているツレサギソウ属の中で、マイサギソウの最大の特徴は距が波打ちながらほぼ真上に立ち上がることです。いくつもの花から上向きに上がる姿は、温泉マーク♨️の立ち上る湯気の部分を連想してしまいます。
マイサギソウは広く分布していそうですが、私が知っているのは2ヶ所のみです。どちらも小規模な自生地と思いますが、RDBを見ると近畿圏ではどの府県も絶滅危惧指定無しとなっています。是非他の自生地も知りたいところです。
先日のニガカシュウの様子を再度確認しに早朝に出動したところ、早起きは三文の得で、ニガカシュウの場所から少し足を伸ばしたところでキカラスウリを見つけることができました。
花弁先端の糸状の部分が大きく延びた状態がまだ保たれています。キカラスウリはカラスウリと違って午前中は花が残っているようですが、これだけ開いているのは7時という朝早い時間だからかなと思います。こちらは雄花のようです。
藪に絡まって咲いていました。
雄花はいくつか咲いていました。では、雌花は?
近くの株を観察していると、黄色っぽい花のような部分がありますね。
花の咲き終わった後の雌花と萼片でしょうか?キカラスウリの雌花から花弁が無くなったらこんな感じのようにも思えますが、本当かな?今シーズンは無理かもしれませんが、宿題ですね。
もともとの目的だったニガカシュウは、前回から一週間程度経っていましたが、ほとんど開花は進んでいない感じでした。
もうニガカシュウとオニドコロを間違うことは無さそうです。
開花は前回からほとんど進んでいません。
茎の基部のひれ
突起のある珠芽(ムカゴ)
ニガカシュウの花を正面方向から撮したいですが、小さいし下を向いているので難しいですね。今回何とか撮した1枚(トリミングあり)。
今日は薄雲がかかっていたお陰で少しは暑さも抑えられていました。早く暑さがおさまってほしいです。