イセノカンアオイ(2020/11)

イセノカンアオイ(たぶん)を漸く見つけることができました。

 

イセノカンアオイは、志摩半島周辺に分布していると言われています。この付近にはミヤコアオイ、カントウカンアオイ、ヒメカンアオイが分布しているようで、ちょっと南に行くとアツミカンアオイも分布していますが、イセノカンアオイは未だ見ることができていませんでした。

 

目星をつけた山で山道を歩いていると、欠けているけどカンアオイっぽくも見える葉を見つけました。根元を確認すると、やはりカンアオイでした。

 

カンアオイ

花は崩壊しかけていました。
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カンアオイは個体間の変異が大きいですが、萼片が反り返るカントウカンアオイとは異なるように思えます。

 

その後、付近を探し回って他の個体を観察しましたが、これはやはりイセノカンアオイかなと思います。半分、消去法ですが。

 

ここにもありました。
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萼片は開ききらず、先端は尖っています。
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ここにも。
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アップ。
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これは花が3つ付いて、一列に並んでいます。
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落ち葉や下草は少なめで、花は概ね露出しています。これは上向きに咲いていました。
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こちらは下向き。
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この個体は葉が綺麗に残っています。
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花の3つ付いた個体。複数の花の付いた個体も結構多いようです。
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ズソウカンアオイの姉妹種の可能性も書かれていますが、どうなんでしょうか。研究が進むことを期待します。

 

思った以上に山深さのない環境でしたが、充足感に満たされました。