コケコゴメグサ(2020/8)

コケコゴメグサは、中央アルプスだけに自生する、コゴメグサの仲間です。

名前に「コケ」とついている通り非常に小さく、コゴメグサの仲間でも最も小さいと言われています。その見付けにくさは、事前の幾つもの情報で理解していたつもりですが、実際には想像以上のものでした。なめたらアカン。

 

ここにあるはずと見立てたエリアをかなり時間をかけて探したものの見付からずに諦め、少し進んだ先で砂礫上に特徴のある葉を見付けて詳細を確認したところ、やっと一株目のコケコゴメグサを見つけることができました。

 

コケコゴメグサ
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トリミングしました。葉が丸く立体的で、さらに高さ方向にぎゅっとつまった感じで、茎が見えません。その間から這い出るようにして花が顔を出しています。見るからに他のコゴメグサと違います。
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観察して思ったのですが、見付けにくい要因の一つは、花が葉腋に付いていて、上の葉に花ほとんどが隠されてしまい、上から見たのでは非常に気付きにくいからかもしれません。

 

前半にヒメウスユキソウ探索と撮影に時間を費やしてしまったため、この時点で時間に余裕がなくなってきてしまいました。

 

ここにはこの一株以外に見付からなかったのですが、その後、進みながら、生育環境のことをよく考えつつ気になる植生をチェックしていくと、複数がまとまって咲いているコケコゴメグサを発見!

 


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一時は諦めかけましたが、何とか今回の一番の目的を達成ことができて、ホッとしました。ここは、なかなか来ることができませんからね。