家族と、近場のお出掛けと言うことで、久喜市(旧騎西町)の玉敷神社に藤の花を見に行きました。
丁度、藤祭りを開催している時期ですが、暦としては平日のため、混雑はしていませんでした。
普段は野草の探索ばかりしていますが、これはこれで綺麗ですね。
昨年見た花はミョウギイワザクラではなくクモイコザクラだった模様。今年は正真正銘のミョウギイワザクラを見ようと、妙義山にやって来ました。
一部の登山道が崩落で通行止めになっていましたが、何とか目的の地にたどり着きました。そこには、見たかったミョウギイワザクラ。
葉が毛で覆われるコイワザクラの変種、裂け方が浅く、ギザギザが目立たずに丸っこいのが特徴とのことです。
他に見たのは…
下山後に駐車スペースの近くで見つけたフデリンドウは、ブーケになっていました。
マルバスミレもたくさん咲いていましたが、まとまって咲いているものもありました。指が少し画像に入ってしまったのが残念です。
朝の妙義神社です。すぐ横の駐車場には、すでに観光客が結構いました。
新緑に包まれた岩峰が素敵でした。
関東への帰省ついでに、最近知ったワダソウの自生地を訪れました。
ワダソウは初めてでしたが、何とか咲き残っていてくれた感じです。
少し離れたところにあったので、手を伸ばしての撮影です。もう少し近くで見たかったのですが、比較的状態の良さそうな花はこれくらいでした。
過去の写真を見返していたときに、撮影時には知らなかった花というのが時々あります。撮影が雑だったことを後悔するのですが、その一つがオオヤマカタバミでした。
実際には別の場所なのですが、昨年もGWにオオヤマカタバミを探しに行き、葉っぱだけは見つけたけど空振りでした。葉っぱは見つけたので、ファールといった方がいいかもしれません。
GWより前に関東に帰省することはできないので半分諦めかけていたのですが、偶然にも4月中旬に関東出張が入り、これ幸いとオオヤマカタバミを探しに行ってきました。
今年は4月に入っても低温の日が続き降雪もあり、微妙に早すぎるかもと不安を抱えつつ歩いたのですが…
チョロチョロ流れる水の音の聞こえる沢沿いの林床にて、無事に見つかりました!
カタバミの仲間は、日照を受け続けて初めて花が開きます。早朝だと花が開いておらず、発見も難しいと考えてコース中盤以降に到着するように組んだのですが、今日の天気が良くても、木陰で日照が足りないようです。付近を見回り、全部で3株、5つの蕾が見つかりましたが、開花したものはありません。
午後には降雨がある予報ですが、まだ晴れています。休憩しながらしばらく待っていると… 花が開いてきました!
俯いて咲く性質のため撮影は困難と想像していましたが、運良く撮影しやすい条件でした。葉は展開前で確認できませんが、オオヤマカタバミのもう一つの特徴である花被片の内側の紫条がくっきり出ています。
暫く撮影している間、途中で近くを通り掛かった登山パーティーは3組程度、沢の水音と柔らかな日差しに癒されながら、心行くまで撮影できました。
それ以外の花達も紹介します。
トウゴクサバノオは、沢沿いの登山道脇に点々とありました。少し時期が早かったと見えて、蕾のないものも多かったのですが、下山途中には開花した個体もありました。
コガネネコノメソウも沢山ありました。萼片が直立して四角く見える鮮やかな黄色い花が登山道を彩ります。
イワネコノメソウは、コガネネコノメソウと比べると地味ですが、間近で見ると、緑の萼片と赤の葯の対比が何とも言えません。ところどころに群生していました。
カタクリを見たのは久しぶりです。陽が当たってくるんと反り返った鮮やかな赤紫色の花被片、すっと伸びた花柱が、格好良いと感じさせます。
子供達も成長中です。
ニッコウネコノメも、他より少な目ですが、ありました。
ツルネコノメソウは、主に沢の流れの近くに群生していました。走出枝を出して増えていきます。
花はもう少し先のようですが、フタバアオイです。
小さな水滴を感じて下山を急いだところ、それを妨げるかのように、林道歩きになってからも花が見つかりました。
ふと林道脇に目をやると、なんとオオヤマカタバミがここにも咲いているではないですか。決して明るくない場所でしたが、花は全開、葉も半分展開です。
山の中には全く見当たらず諦めていた、スミレもありました。ヒトツバエゾスミレです。
一般的な、タチツボスミレです。急いで写したら、虫に喰われていますね。
写したときはマルバスミレと思いましたが、これはヒカゲスミレですね。
ミヤマキケマンも咲きかけの花を一つ見つけました。
最後は、本降りの雨に打たれることなく車に戻れました。花粉症で鼻を拭きながらでしたが、山の景色と花を静かに楽しめた満足の山歩きでした。