この時期に咲きそうな○○○○ソウ、滋賀県の山にも咲いていないかと、朽木に出掛けた。
朽木は広く、京都府との県境の山ともなると結構時間がかかる。2時間以上かかり、探索登山開始。
こんな感じのところに咲いているのかな?と思いながら登っていくが、見つからない。
雨後の濡れたシャクナゲの葉を掻き分けるように進んでいるとき、汗を拭こうとしたか、痒みを感じたか、無意識に手を首にやると、ブニョッとした感触。え?まさかヤマビルか?ここにもヤマビルがいるのか?頭とは裏腹に身体は反射的にブッタイを剥がして振り払ってしまった。何だったのか?知りたいような、知りたくないような。血は出ていなかったので、まだ吸われる前だったのかな?
人気のない登山道で、気を落ち着かせ、再び進軍開始するも、特に花など見つからないまま山頂に着いてしまった。
山頂の一部開けた方向は、県境の山並みだろうか?当初見えていた青空はほとんど無くなり、雲が広がってきた。
山頂からの眺め
下山時に、登山道から見える湿地状の地形に何かないか降りてみたが、やはり花はない…
失望して登山道に戻ろうと斜面に目をやると、下草のない林床に白く目立つ花を見つけた。
ミヤマウズラだ。
全く花のない登山に現れた救世主のように感じ、何枚も写真を撮った。ちょっと鮮度はベストを過ぎていそうだったが、そんなことは関係ない。
ミヤマウズラ
ミヤマウズラのアップ
ラン科の中では決して珍しい種ではない。網目状の斑の入った葉に、お化けのようにも見える花が幾つも縦に並ぶ。お陰で、満足度が0から30%くらいまで上昇した。
下山は途中から異なるルートで、他にも幾つもミヤマウズラを見つけたが、今年は見に行くのをあきらめたナツエビネも一株見つけた。
ナツエビネ
鮮度がイマイチなので、昨年見た株を参考までに。
昨年見たナツエビネ
最後は林道に出て、スタート地点まで。その前に雨の滴を感じたりもしたが、まだ降り出してはいないようだ。安心して林道の花を探しながら歩く。
ダンドボロギク
てっきり日本原産かと思っていたが、帰化植物らしい。
ヤマジノホトトギス
まだ咲き始めのようだったが、9月はホトトギスの仲間の咲く時期であることを思い出した。
林道を振り返る
花は少なかったが、まぁ良しとしよう。