コクランの事前探索(2019/6/15 滋賀県)

近場でコクランがありそうな情報を得たので、まだ花の時期には早いですが事前に場所を見つけておこうと丘陵地の森を訪れました。

 

雨予報もある曇天のため、森は暗かったものの、何とかコクランのポイントを見つけることができました。

 

コクラン

ピントが合っていませんが、蕾ができ始めています。古い葉の側に新しい葉のある株がいくつもありました。期待できそうです。
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花は2週間後くらいかな?あとは来るタイミングで咲いていてくれるかどうか、です。じっくり撮影するには、虫除けが必須でしょうね。

 

種類は少ないですが、探索の過程で他に見た花です。

 

オオバノトンボソウ

こちらも蕾が出来たところです。コクランの時期にこちらも開花するのではないでしょうか。
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ムラサキシキブ
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ヒナラン(2019/6/16)

今回は、とある情報をもとにヒナランを探しに行きました。

 

この林道沿いのどこかにあるのかも… と目を皿にようにして歩いたものの、見つからず。徐々に諦めムードになり、上を見上げて、この法面の苔の上にあったり… とか思いました。


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んん??あれは?


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まさか… あれはヒナランでは?

 

スマホにはズーム機能もあるわけなく、さっそく高倍率のコンデジを取り出します。このコンデジは、特にフガクスズムシソウ等の高所に咲く着生ランを撮影するために持っていたものですが、これが役立ちました。ズームを最大にして写します。

 

 

 

 

 

それでは、こちらがその花です。

 


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まだ小さいので、さらにトリミングします。

 

おぉ、これはまさに、探していたヒナラン!右のメインの花茎には、12個の開花した花と3個の蕾が確認できます。

 

葉の先が切れているみたいですが、花はちゃんと咲いています。カメラを法面に固定できたので、さほどブレずに写せました。

 

【ヒナラン】

環境省RDB 絶滅危惧ⅠB類


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足場のない高所の法面上、ヒナランにとっては盗掘のおそれもなくこの上なく安全ですが…

でも、もう少し近くで見たかったなぁ。

 

この近くで、こんな花も見られました。

 

モミジカラスウリ

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他のカラスウリの仲間と同じく花は夜開きますが、モミジカラスウリは昼くらいまで開いていることもあるそうです。上記の花を写したのは12時半~13時くらい、まだ開いていると言って良いと思いますが、再度通りかかった13時半くらいには閉じ始めました。カラスウリの仲間を見たのは、この日が初めてです。

 

次は、ヒナランを目の前で見てみたいですね。

 

タチガシワ 他(2019/5 高尾山)

GWの高尾山にて花探索を楽しんできました。

 

今回一番見たかった花は、タチガシワです。昨年は見つけることができませんでした。今回も、すぐには見つかりませんでしたが、やっと会うことができました!

 

【タチガシワ】

東京都RDB 絶滅危惧Ⅱ種

 

明るい緑の葉と対照的に、花が地味すぎます。この明るい葉を探してキョロキョロしていたのですが、最初に近くを通りかかったときはスルーしてしまっていました。
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仲間の他の花に比べて、花が平面的ですね。
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花はこれからの株が近くにいくつかありました。
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次は、ワニグチソウ!

高尾山にはホウチャクソウチゴユリも沢山生えており、ワニグチソウを探すのは至難の業です。

ですが、何とか見つけることができました!

花の時期には関東にいられないのが残念です(>_<)
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ついでに、これがホウチャクソウですが…


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下のホウチャクソウ、見て違和感があったのですが、一つの花茎に二つの花が付いています。


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【トウゴクサバノオ】

東京都RDB 絶滅危惧Ⅱ種

 

ほぼ時期は終わっていて、多くは実になっていました。

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下山時に、咲いている花を一つだけ見つけることができました!ラッキーです。
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ヤマシャクヤク

環境省RDB絶滅危惧種

東京都RDB 絶滅危惧Ⅱ類

 

去年のGWはすでに咲いた後でしたが、今回はちょうど咲いていました。
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コミヤマスミレ

今回歩いて、新しいポイントを見つけました。4月の寒さの影響か、咲き始めでした。
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オオバウマノスズクサ

まだ去年より少ないですが、咲いていました。
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よく見ると、対称ではないものの萼片が左上、右上、下の3つに分かれていて、それが一つになっているのが分かります。カンアオイの仲間はウマノスズクサ科ですが、納得ですね。
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タマノカンアオイ

環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類

東京都RDB 絶滅危惧Ⅰ類

 

そしてこちらが、ウマノスズクサカンアオイ属のタマノカンアオイです。これも地味ですので、多くの人に気付かれることなく咲いています。
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フタバアオイ

こちらもウマノスズクサ科ですが、フタバアオイ属になります。
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アケボノスミレ
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アカネスミレ
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【クマガイソウ】

環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類

東京都RDB 絶滅

 

こちらも高尾山では初めてです。2017年の東京都RDBでは絶滅となっていますが、これは自生ではないのでしょうか?
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ツボスミレ

白いのが一般的ですが、この個体は紫がかっていますね。
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ヤマルリソウ

ヤマルリソウロードと言ってもいいような群生地を見つけました。まぁ珍しい花ではありませんが。今度は仲間のルリソウを見てみたいです。
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ハナイカダ
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ウラシマソウ
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ミミガタテンナンショウ
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シロヤブケマン
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ナツトウダイ
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ニリンソウ
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オオチゴユリ

ずいぶんと大きな株で、分枝もしています。
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ヤブヘビイチゴ
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オオバタネツケバナ(自信無し)
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次の予定があるので昼までの探索でしたが、さすが高尾山です。まだまだこれからも楽しませてくれることでしょう。

信州の花登山(2019/4 長野県)

GWの山歩きの一つに、過去に何度も歩いている信州の山を選びました。春の進み具合はどうでしょうか。

 

登山口付近の様子が少し変わりましたが、駐車して、一昨年と同じ回り方で歩き始めます。

 

林道を歩いていくと、アケビの花が咲いていました。アケビには、雄花と雌花があります。

 

アケビ(雌花)
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アケビ(雄花)
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登山口に到達する前に、林道沿いの斜面上に白い花が咲いています。イブキスミレです。この山を初めて歩いたときは、イブキスミレロードと言っても良いくらい多くのイブキスミレが咲いていました。

 

イブキスミレ
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距も葉もタチツボスミレとは全然違います。


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登山口に着いて、山の中に入っていきます。

 

ヒトリシズカ

葉は展開した後です。
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シロヤブケマン
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イブキスミレ

バランスの良いレイアウトですね。
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セントウソウ
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沢筋に黄色っぽい色が固まっているのが見えました。

 

ニッコウネコノメとレンプクソウ

ここのニッコウネコノメは苞葉の黄色が強いです。
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レンプクソウは上面の花と側面の花で花弁の数が違います。不思議です。
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沢底近くを辿ると、タチネコノメソウ(またはツルネコノメソウ)があります。

 

タチネコノメソウ(またはツルネコノメソウ

相変わらず、判別できません。この時期、走出枝はよく分かりませんし…
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ヒトリシズカ

葉の展開前のものが出てきました。
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スハマソウ

花はありませんが、今まで気付いていなかった斜面上に葉を沢山見つけました。この時期に花を見るのは難しそうですね。
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スハマソウ以外にも、気になる葉がありました。エゾアオイスミレの葉のように見えるのですが… いくつも見つけましたが、GWで花を見るのは厳しそうです。以前にこの山麓で終わりかけの花を一つだけ見ましたが、それが奇跡的と言えるのかもしれません。

 

エゾアオイスミレの葉と思われますが…
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ハシリドコロ
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ハシリドコロの花
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ウスバサイシン
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横から見たところ。
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広がるハシリドコロ
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ニッコウネコノメ
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ウスバサイシン
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前回来たときの記憶にも残っている場所に、今回もヒゲネワチガイソウが咲いていました。葯がフレッシュな感じです。

 

ヒゲネワチガイソウ
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終わりかけのばかりでしたが、ようやく綺麗な状態のヒナスミレが出てきました。

 

ヒナスミレ
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イブキスミレ
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ハシリドコロ、花つきの見事のがありました。
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おー!毒草であまり好きではないのですが、これは見事!
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タチネコノメソウ(またはツルネコノメソウ
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前回も見ていた場所で、ハルユキノシタ

この時期に花茎が伸び始めていないのは、どういうことでしょう?ひょっとして、違う種類かな?
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エンゴサクが出てきました。ヤマエンゴサクかと思うのですが、ひょっとしたらエゾエンゴサクの線もあるのでしょうか。

 

ヤマエンゴサク(またはエゾエンゴサク?)
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タチツボスミレ
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アケボノスミレ

今回は4株を見つけました。
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久々に、ホソバノアマナを見つけました。

尾根の上で風に揺れています。

 

ホソバノアマナ
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ゲンジスミレのエリアでは、蕾だったり咲き終わりだったり、寒暖の波のせいでしょうか?まともに咲いた花は一つだけでした。

まぁ咲いていただけ良しとしましょう。

 

ゲンジスミレ
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ハルリンドウ
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ミスミソウ

途中で見たスハマソウと違い、葉の形状がシャープです。
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山頂部を過ぎ、下りにかかります。

 


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ヒナスミレ
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ウスバサイシン
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ヒゲネワチガイソウ
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ヤマエンゴサク(またはエゾエンゴサク?)
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個人的なハイライトのエリアに入ってきました。まずはマルバネコノメですが、まだ咲き始めと言った感じで、蕾の状態の株も結構あります。

 

マルバネコノメ
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マルバネコノメ
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そして、オオヤマカタバミ。ここのはやはり紫条がないのです。非常に写しにくい咲き方で、写す方もかなり頑張っています。

 

オオヤマカタバミ
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花弁の一部が反り返っています。
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これはうまく写せたかな。
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花を写すと葉の形状が分かりにくいので、上から撮影。
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マルバネコノメとオオヤマカタバミを見ることができてホッとしました。引き続き下っていきます。

 

イブキスミレ
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イブキスミレ
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ウスバサイシン
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ウスバサイシンの花
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沢底近くに白い色を見つけたので近寄ると、ミヤマエンレイソウです。この山では初めて見たと思います。

 

ミヤマエンレイソウ

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花のアップ

まだ咲き始めたばかりですね。
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ユリワサビ

ミヤマエンレイソウのすぐ近くにありました。これもこの山で見るのは初めてかも。
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ニリンソウ
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イカリソウ
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終わりかけのヒカゲスミレがありましたが、惨めな感じで撮影は遠慮しておきました。

 

この山は歩く人が少な目で、とてもゆったり歩けるし、花も多くて癒されます。機会があれば、GW以外の時期にも来てみたいところですが、当面は無理かな…。

 

ヒトツバテンナンショウ(2019/5 山梨県)

別の花が目的でやって来た山で、思いがけずヒトツバテンナンショウに出会うことができました。

 

テンナンショウの仲間は分かりにくいですが、ヒトツバテンナンショウの特徴は、舷部の茶色の八の字状のラインがあることです。

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この判別ポイントを理解してから初めての出会いです。目的の花も一応見つかりましたが、こっちの方が嬉しかったかもしれません。


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すでに日も傾いて来ており、急ぎ足でこの山を後にしました。

武蔵丘陵の花(2019/5/4 埼玉県)

昨年クチナシグサを見つけた場所に、今年も訪れました。

 

まずは昨年は通らなかった道を通ると、キンランが咲いていました。林の中でこの黄色は目立つと思うのですが、道行く人々は気にも留めません。むしろこちらが変な人と思われていそうです。

 

【キンラン】

★埼玉県RDB 絶滅危惧ⅠA類

環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類


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キンランエリアを離れ、次はギンランを探索。ウロウロすると、ようやく発見。

 

【ギンラン】

★埼玉県RDB 絶滅危惧Ⅱ類


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最後にクチナシグサのポイントへ。なかなか見つからず、絶えてしまったかと思いましたが、シートを敷いて座っていた家族の周りでした。一部の花は尻に潰されていました…

 

クチナシグサ】

★埼玉県RDB絶滅危惧種


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家族サービスをしつつ、里山の花も楽しむことができました。この環境がいつまでも残ってくれることを願います。

ツタバウンラン(2019/4 滋賀県)

日常で通りすぎるトンネルの入り口の壁のひび(?)に沿って、花が咲いていました。これは確か、以前に三島でも見たけど…

 

調べようとして調べられていなかったことを思いだし、調べた結果…

 

ツタバウンラン
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ヨーロッパ原産の帰化植物だそうです。花が似ていて納得ですが、ムラサキサギゴケやトキワハゼの仲間ですね。

 

最初に気づいたのは4月中旬でしょうか、先日もまだ咲いていました。

 

忘れないようにメモの意味も込めてアップしておきます。一つ、スッキリしました。