金剛山の花探索(2019/4/26 大阪府・奈良県)

GWの帰省前に、時間ができたので金剛山に花の探索に出掛けました。昨年の豪雨で大きな被害を受けたとも聞いていますが、それも気になるところです。

 

いくつか特に見たかった花がありますが、そのうちのサイゴクサバノオは日照が足りずにほとんど開いておらず、残念でした(時間が早かったこともあるかも)。

 

ミヤコアオイ

麓からかなり上の方まで咲いていました。こんなに自生している山は他に無いって言うくらいある感じです。

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チゴユリ

朝だから?控えめに見えます。
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イチリンソウ

イチリンソウニリンソウサンリンソウとありますが、ダントツの大きさを誇る花。
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ツルカノコソウ

セリ科の花は区別ごつきにくいですが、ツルカノコソウは葉の特徴が分かりやすいので、私でも区別できます。
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オオバタネツケバナ

タネツケバナの仲間はまだ区別できない…

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オオチャルメルソウ

これも下から上まで、主に水際近くに咲いています。ここではコチャルメルソウは見たことがありません。
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ジロボウエンゴサク

苞葉が全縁。山の中の方でも結構いっぱいありますね。
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オオチャルメルソウ
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アオキ
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ヤマトグサ

金剛山には多いのですね。伊吹山くらいでしか見たことなかったもので。
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エイザンスミレ

整った形。ちょうど盛りの時期ですね。
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シロバナショウジョウバカマ

ここの登山道沿いには沢山ありましたが、最盛期は過ぎているのかな。花が黄色っぽいです。
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マルバコンロンソウ

と書いたものの、自信無し…
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シロバナショウジョウバカマ
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ニッコウネコノメ

ヨゴレネコノメもあるようですが、この日は見つからず。
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オオチャルメルソウ
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エイザンスミ

こちらは赤が少し強めですね。
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ヒトリシズカ
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ナガバモミジイチゴ

現地でちゃんと観察できませんでしたが、モミジイチゴではなくナガバモミジイチゴですよね、たぶん。
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サイゴクサバノオ

ようやく出てきました。
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サイゴクサバノオ

少しだけ花が開いています。これだけでしたが。
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トウゴクサバノオ
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サイゴクサバノオの大株!
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ヤマルリソウ
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ミヤコアオイ

萼の外側が白くて面白いですね。ちょっとブレてしまいました。
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ナガバノタチツボスミレ

金剛山はナガバノタチツボスミレが多いですね。
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コガネネコノメソウ
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ミヤマカタバミ
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シロバナネコノメソウ
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ヤマハコベ
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エンレイソウ
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テイショウソウ

花はずっと先ですが、葉の模様が目立ちます。
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ジロボウエンゴサク
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ニリンソウ

数が多く、開花していなくても圧倒されますね。
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シハイスミレ

何だかいい色合いです。
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下山路には、こんなにもと感じるくらい多くのテイショウソウの株がありました。
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シハイスミレ

これもいいですね。固まって咲いていたので、思わず何枚も撮してしまった…
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サイゴクミツバツツジ
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チゴユリ
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ナガバノタチツボスミレ
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タネツケバナの仲間

湿った沢沿いにはタネツケバナの仲間がいくつも咲いていますが、区別できません…
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タネツケバナの仲間
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タネツケバナの仲間
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シロバナショウジョウバカマ
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ヤマトグサ

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ムロウテンナンショウ
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アケビ
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下山の後半で雲が取れたか、晴れてきて暑くなりました。実は見たかった目的の花は見つかりませんでしたが、またトライしたいと思います。

 

早く下山したので、帰りは奈良周辺の渋滞もほとんど無く快適に帰宅できました。

ユウシュンラン(2019/5)

初めてユウシュンランを見ることができました!

 

ギンランの変種とのことですが、葉が矮小化しているのが特徴です。

 

【ユウシュンラン】

環境省RDB 絶滅危惧Ⅱ類

 

最初の株。左の花は終わりかけ、どの花も開いていません。
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二つめの株。こちらは開いている花があります!
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二つめの株を上から。ギンランでも、ここまで開く株は見たこと無いなぁ。右奥に終わりかけの花がひとつ。
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二つめの株を真横から。ユウシュンランは群れて咲かなさそうです。
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三つめの株。こちらは少し早かった?
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小さく見つけにくいですが、近くをよく探したらまだある気がします。とりあえず、初のお花を見つけることができて、嬉しい山歩きになりました。

テリハキンバイ(2019/5/13 大阪府・奈良県)

近畿以西にはテリハキンバイというのがあるのを知り、自生地を調べて探しにいってきました。近畿以西と言いつつも愛知県にも分布しているようです。この日は大阪府奈良県の2県で観察できました。ちなみに、大阪府での指定はありませんが、奈良県では絶滅危惧種Ⅱ種指定(2017年RDB)となっています。

 

この山には、個体数としてはかなり分布しているように感じました。

 

【テリハキンバイ】

奈良県RDB 絶滅危惧Ⅱ類


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この辺の個体は、葉脈に斑が入っている個体が幾つもありました。
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一番手前の葉は、光がかなり反射しています。葉がテカテカしているわけでも無いのですが、テリハの由来がこれのようです。
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比較のため、ツルキンバイも載せておきます。混生しているわけでも無さそうですが、ツルキンバイも同じ山に沢山ありました。

 

パッと見でテリハキンバイと違う点は、

 

・葉の距歯の先が鋭く、小葉全体が丸みを帯びていない

・花弁の根元の色がが濃い

・花弁の先が少し凹んでいる

・花弁の隙間が狭い

 

でしょうか。


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ナガバノタチツボスミレ(2019/4/26 大阪府)

金剛山の下山時に、登山道沿いに多くのナガバノタチツボスミレが咲いていました。他でも見ることはありますが、金剛山には特にたくさんあるのではないかと思っています。

 

今回は下山路の後半でちょうど盛りでした。タチツボスミレはどこにでも当たり前にありすぎてカメラを向ける気がしないことが多いのですが、このナガバノタチツボスミレは何枚も撮ってしまいました。


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ランヨウアオイ(2019/5/3 神奈川県)

以前に見つけていたランヨウアオイが開花しているはずなので、今回の帰省のタイミングで観察してきました。

 

4月末の帰省直後に一度見に行ったのですが、残念ながら雨模様で、しかも現地で最も短時間で見られる株に到達した途端に雨が激しさを増し、じっくり撮影どころではなく、逃げるように車に戻りました。

 

今回はそのリベンジですが、結果や如何に…

 

GW後半、観光の車で渋滞している道を避けながら車で移動してきて駐車したのが13時半前。天気は良く気温が上がっているものの、午後は山沿いで雨の可能性があるとの予報が出ています。

 

空を見て、まだしばらくは雨も大丈夫そうと思いながら歩き始めると、すぐに先日の雨の中で撮影した株の横を通過。近くに観光客がいるので、撮影していると声を掛けられそうです。その先の自生ポイントは、道路から見えてしまうものの林の中なので人は近付いて来ないでしょう。

 

ということで林に入ると、良さげな花が咲いていました。

 

ランヨウアオイ

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花のアップ。


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花の直径は4センチ近くあると思われ、今まで見たどのカンアオイよりも大きいかもしれません。
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萼片に比べると、萼筒はあまり大きくありません。
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葉はほぼ斑が入らず、ホームベースに耳がついたような形が多いです。
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近くを探索すると、他にも幾つも咲いていました。林なので暗いですが、風もなく地表すれすれに咲くので比較的写しやすかったです。


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ここで、ハプニングが…

最後の個体のつもりで屈んでカメラを構えようとしたところで、ズボンにヤツらの姿を確認。ゆっくりですが、上半身をめがけて近づいてきます。もう撮影どころではなく、林道に出て全て引き剥がしました。ズボンにいた5匹、靴の4匹。長袖シャツも脱いで表裏をチェック、ズボン内側も確認し、もういないと判断。戦意喪失で車に戻るも、さらにスマホと一眼レフに1匹ずつ発見して排除しました。

あー気持ち悪い!

 

 

 

ヒメヒダボタンの咲く谷(2017/4 滋賀県)

テリハタチツボスミレを見たあと、日は傾いていますがヒメヒダボタンの咲く谷を訪れました。

 

アカヒダボタン
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コチャルメルソウ
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チャルメルソウ

ここではコチャルメルソウと混生しています。
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コミヤマカタバミ

ピンクの花を探しましたが、きれいに咲いているのは見つかりませんでした。
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ユリワサビ
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ヒダボタン

萼裂片が褐色を帯びていますが、雄蕊の葯が赤っぽいのがみえます。
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アカヒダボタン

萼裂片が鮮やかな赤です。
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ヒダボタン

こちらの萼裂片は緑褐色です。
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ヒメヒダボタン

ヒメヒダボタンがありました。萼裂片が黄緑色で、葯が黄色です。
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タチネコノメソウ

関西の低山にはタチネコノメソウしかないそうです。
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ヤブレガサ
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ヒメヒダボタン
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エンレイソウ
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ヤマルリソウ
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コチャルメルソウ
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ヒダボタン
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ヤマエンゴサク
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タチツボスミレ
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スミレサイシン
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フタバアオイ

花はもう少し先のようです。
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森の中は徐々に薄暗くなってきたので、先に進みたい気持ちを抑えて車に戻りました。今日は一日中天気が良くて、じっくり楽しめました。