少し時間ができたので、今からでも行ける所として考えたところ、ヒメザゼンソウが浮かびました。一路、ヒメザゼンソウの自生地へ。
北海道と本州の湿った林縁に自生します。主に日本海側のようです。名前の通りザゼンソウの仲間ですが、花が極めて小さく、大人の親指くらいでしょうか。春先に葉が展開し、花が咲く5〜6月頃には葉が枯れていきます。テンナンショウなど他のサトイモ科の植物同様、有毒で、山菜のウルイと間違えたことによる食中毒の事故が起きることもあります。
まだ開花しきっていないものもありましたが、開花しているものもいくつかありました。
葉が出ているところにあるのが花です。まだ葉が残っているので見つけられますが、小さい…
花は確かにザゼンソウですが、サイズが全く異なります。
まだ咲き始めの時期と思うのですが、よく見ると、すでに花粉はほとんど無くなっているように見えます。
見回すと、他にも葉があって、花が付いているものとそうでないものがありました。こちらは、木陰で花を付けていた株。
葉柄の幅との対比から、花の小ささが分かるでしょうか。
こちらにも。
やはり大きさを除いた見た目ザゼンソウ。なぜこんなに小さく(またはザゼンソウが大きく)進化したのでしょうか。不思議です。
少し気になったのが、掘られた跡があったことです。動物が掘った跡に見えるものもありましたが、妙にきれいな断面の穴とかも… ちょっとモヤモヤした観察になってしまいました。