昨年初めて見たベニシュスランの自生地を今年も訪れました。
全体的にはピークを過ぎた感じもありましたが、きれいな状態の花も幾つか見ることができました。
【ベニシュスラン】
早速3兄弟が現れました。こう見ると目立ちそうにも見えますが、現場では簡単に見落としてしまいます。
そのうちの、上の二人。
トリミングしました。ラン科の花は萼片3枚、花弁3枚が基本ですが、ベニシュスランはちょっと違うように見えます。調べたところ、背萼片と側花弁2枚がまとまって（合着して）いるようです。
昨年見た場所で今年は見つからない場所がありましたが、逆に、想定外のポイントで、木に隠れるように咲いている双子を見つけました！
視点を変えて。
こちらも良さげな感じです。
こちらもトリミング。また来年も見に来られるかな？
こちらも、花の時期が楽しみです。
この時期、谷間を彩るイワタバコ。沢山咲いています。
昼間に偶然見つけていたカラスウリの花園？、夜の帳が下りてきてからが本番です。ちょうどグッドタイミングで近くを通るので、立ち寄ることにしました。
徐々に薄暗くなってきた18時過ぎ、現地に着くと既にショーはすでに開演（開花）していました。時間の制約もあるため30分程度の短時間ではありますが、楽しませてもらいました。
昼間は小さく丸かった蕾が開いてくると、このようにモシャモシャの糸が広がってきます。まさか、真夏の夜にこのようなことが起こっていようとは…
糸がもっと広がってくると、こんな感じです。（別の個体）
糸は広がってきますが、周りはどんどん暗くなってきて撮影条件が悪くなります。
そんな中、あちこちでこの不思議な光景です。もっとずっと見ていたいものの、時間も迫ってきたので仕方なく車に戻りました。
軽装なのに虫除けスプレーをかけ忘れて車に置いてきてしまったため、14箇所も蚊に食われてしまいました。でも、感動もののシーンを見ることができて良かったです。いい場所を知ることができました。
昨年は季節の進みが早すぎてこの時期既に咲き終わっていましたが、今年こそはとエゾスズラン（アオスズラン）探索のリベンジをしてきました。
近くの駐車スペースに車を停め、昨年株のあった場所まで上がってみました。ところが、しばらく探すも、その場所の付近には見つけることができませんでした。
見切りをつけて、来た道を戻っていくと、登りのときには気付かなかったのに、アオスズランを幾つか見つけることができました。同じ場所ではないものの、4株も。
エゾスズラン
無事に咲いている状態の株を見ることができました。ここでは群生する笹に隠れるようにして咲いています。
真ん中より少し上の花がちょうどよい咲き具合です。
俯き加減で咲いています。
花の内部が写るように少し見上げるような向きにすると逆光となり、スマホではこのようになってしまいます。
別の株です。登りでは気づきませんでした。
前に開花しているエゾスズランを見たのは北海道の焼尻島で、当時は名前もわからずカメラの知識もなくピントのずれた画像が残っているだけでした。長年の宿題を終えた清々しい気分です（気候は清々しくありませんが）。
エゾスズランを探していて、思いがけずオオヤマサギソウも見つけました。
オオヤマサギソウ
先日、別の山で探そうとしたものの見つけられなかった花です。2株見つけ、こちらはほぼベストの状態でした。さすが？、八ヶ岳。
ヤマホタルブクロ
萼片の付属体に反り返りが無いので、ホタルブクロではなくヤマホタルブクロのようです。
ママコナ
コウリンカ
イブキジャコウソウ
ヒメナエ等の花を探して歩いてきました。
ヒメナエ以外にも見たい花がありましたが、そちらの花は結局見つけることができませんでした。ヒメナエは最後の最後で何とか見つけることができました。
【ヒメナエ】
埼玉県RDB 絶滅危惧Ⅰ類
ヒメナエ
アイナエは昨年も見ましたが、ヒメナエは初めてです。花はアイナエとそっくりです。
トリミング。アイナエは地面すれすれに葉を展開しますが、ヒメナエは茎の途中から葉を出します。
周りの草より背丈が短いので、横からの撮影は容易ではありません。明るい場所で白く小さい被写体は白とびしてスマホでは厳しいので、一眼レフに任せるしかないですね。
他にもいくつか花がありましたが、スマホでの撮影は端折ってしまいました。
ノカラマツ
歩いていると… お、これは！
見たかったカラスウリでは！？
こんなところにあったのか… 残念ながら目の前に水路があり、これ以上近づくことができません。
蕾もありますが、よく見ると、既に実も成っています。
トリミングしてみました。縞々が可愛いです。
ここなら開花する日没後の時間に来ることもできなくはありませんが… 開花しているところを見たいものです。
