実は、キイハナネコノメを探す道中、カンアオイの仲間をを沢山見ました。紀南には多くの種類が自生しているようですが、何れもアツミカンアオイだったようです。
いかにも硬そうに見える葉ですが、実際に触るとその通り硬いです。
花を付けています。この後、花が次々と見つかりました。
紀南では桜もすでに満開でした。
舗装道脇の斜面にも沢山咲いていました。以前、何年か前の秋に来たときは葉だけで、花を見たいと思いましたが、今回、その願いが叶いました。
昨年にも見たキイハナネコノメをまた見に行きたいと思いましたが、事情によりその場所には行けません。それならこの地域にある別の種類、キシュウネコノメもターゲットに追加して新しい観察ポイントを探索することにしました。
その結果、キイハナネコノメは見つかりませんでしたが、キシュウネコノメを2株だけ見ることができました。
茶色と黄色のコントラストにより、視界に入ると気づきやすいと思います。この株は咲き始め、濃い赤の葯が茶色の萼から覗いています。
こちらの株は、咲いてから少し時間のたったものです。雄しべがピンと伸びています。
少し横から撮ってみました。
よく似ているニッコウネコノメとの区別は、厳密には種子の突起の有無で判断するようですが、この時点でその判断はできません。100%ではないかもしれませんが、萼片が斜開しているので、キシュウネコノメとしておきましょう。この辺りにも、よく似ているニッコウネコノメはあるのでしょうか。
里にはヒメウズが沢山咲いていました。
テンナンショウの仲間。まさか、ホロテンナンショウ?
ノジスミレ。
シハイスミレ。
シロバナナガバノタチツボスミレ。
ナガバノタチツボスミレ。
ヒメスミレ。
キイハナネコノメは見つかりませんでしたが、キシュウネコノメを始め、いろいろ花を見ることができました。良しとしましょう。
今年も大津市の寿長生の郷の梅祭りに行ってきました。
入口から、色とりどりの梅が迎えてくれました。 紅梅。
早速、恒例の山野草のチェックに向かいます。
道すがら、ふと見ると、これは?後で調べたところでは、コウヤミズキかな?
森を適当に歩き始めました。最初に見つけたのはバイカオウレン。
ミヤコアオイです。落ち葉に埋もれて、花も咲いていました。
セリバオウレン。ここのは他で見たものより大きいです。
白のミスミソウ。
これは?
濃いピンクのミスミソウ。
オニシバリ。
カタクリ。
満喫したので、梅園に戻って家族と合流しました。
今度は梅です。今日は、今まで来た中で一番天気が良く、暖かいです。
梅を見ながら梅園を一周します。
軽い昼を済ませ、寿長生の郷を後にしました。
お手軽に見られるサンインシロカネソウの自生地をチェックしにいきました。今年は雪が少な目なのか、すでに咲いていました。
ここは地面からの高さがないため、萼の内側を撮すためにはほとんど寝転んで撮影する必要があります。
近くには、他にも少し花を見つけました。
アオイスミレです。一般的なものより濃いめの色をしています。
スミレサイシンです。
ミヤマカタバミです。
フキです。
沢を挟んだ反対側で、大きな音を立てて重機が動いていました。目的は分かりませんでしたが、貴重な植物の育つ環境は破壊しないでほしいものです。
雪解け後の沢には、沢山のキタヤマオウレンが花を咲かせていました。
朝早い時間帯、さらに開けていない場所では花に露出を合わせると葉が分かりにくいですね。
雄しべがピンクの個体もありました。
開花前の個体もありました。花弁の裏面に紫色っぽい筋が見えます。
沢の流れに面した個体です。花弁は反り気味、蕊が目立ちます。
キタヤマオウレンの典型的な個体は三裂した葉を持つとのことですが、五裂の葉も珍しくありません。
ショウジョウバカマも咲き始めです。
この個体の葉は三裂ですね。沢沿いの湿った環境に咲くものと理解したものの、その後に尾根上に咲いている個体を見つけました。湿っていることは必須条件ではないのでしょうか。
花弁が4枚の個体もありました。
横向きで開き途中?の個体です。紫条が浮き出ています。
時間が経過し、沢が明るくなりました。流れの中の岩の上に咲く個体です。
同じ日にバイカオウレンを見ていませんが、キタヤマオウレンは茎が褐色で太く、花弁も少し大きめの印象でした。