サツキヒナノウスツボ(2021/6)

思いがけない場所でヒナノウスツボが咲いているのに出会いました。

→と思いましたが、花序が葉腋から出ているので、サツキヒナノウスツボの可能性があります。訂正しておきます。(2021/12/25追記)

 

湿り気のある場所ですが、今まで見た場所と違って結構明るい場所です。1株だけポツリとありましたが、今後増えてくれるかな。

 

サツキヒナノウスツボ

草原状の場所です。
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ゴマノハグサの仲間で、花は独特の形をしています。
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咲く時期も、ここならもう少し先だと思えましたが… 何かのご褒美と思うことにしましょう。

→サツキヒナノウスツボは平地で5月頃に咲くので、普通7〜8月に咲くヒナノウスツボよりは時期のズレが小さくなり、合点がいきます。(2021/12/25追記)

ヤマハタザオ(2021/6)

伊吹山にて、ちょっと目立たないですがヤマハタザオがいくつも咲いていました。珍しい花ではありませんが、ヤマハタザオは個人的に結構好きな花です。

 

ヤマハタザオ

花は茎頂部にまとまって付き、花はほぼ上向きに咲いています。
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葉は茎を抱くように付きます。
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花茎の途中に何か付いています。クモ?
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さっきのより随分と毛深いけど… 同じヤマハタザオ?
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地味ですが、気になってついつい撮ってしまいます。
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花後は花柱がどんどん長くなって長角果になるようです。
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小さい花ですが、思った以上にピントが合いました。
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葉も花も下に垂れず、弛んだ感じが無いのが好きな理由かもしれません。

エゾノタチツボスミレ(2021/6)

久々の伊吹山、今回はエゾノタチツボスミレが咲いていそうな頃を何となく狙ってみましたが、無事そのミッションをクリアできました。

 

エゾノタチツボスミレ

群生はしていませんが、ポツポツと咲いているのを見つけました。
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本州では主に内陸部の高地に自生しますが、伊吹山には隔離分布しているようです。

さすが、様々な要素に属する植物が入り乱れた花の名山ですね。


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過去にエゾノタチツボスミレを見たのは山梨県で、ずいぶんと久しぶりに見ることができました。
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花はごくほんのりと紫色を帯びています。イブキスミレも紫が薄く似ていなくもないですが、時期も葉の形も違います。
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花柱に突起毛があるのは、エゾノタチツボスミレの特徴の一つです。
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できれば来シーズンは、伊吹山にてイブキスミレを探したいと思います。

 

トケンラン(2021/5)

昨年は確認することができなかったトケンランですが、今年は見ることができました。葉に元気がなさそうなものが多いのが気になりましたが…

 

数年前、最初に見たときはもっと沢山ありましたが、その年だけ条件が良く沢山見ることができただけなのかもしれません。

 

トケンラン

今年はいくつか咲いている株を確認しました!
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薄暗い場所の花はピントが合わせにくい…
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野生ランはどれも個性があって飽きませんね。
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さっきは薄暗かった場所が少しの間、明るくなりました。
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何年も前に別の場所で見つけたトケンランのことを思い出しました。今シーズンは難しいですが、またそちらの様子も見に行きたいところです。

ツカモトハコベ(2021/6)

今年はツカモトハコベの開花状態を見るぞと意気込んでいましたが、想定外に別の花の探索中に見つけてしまいました。嬉しい誤算です。

 

ツカモトハコベ

沢の中で別の花を撮ろうとしていると、視界の中に少し目立つ葉があり、よく見ると目立たない緑の花を付けていました。
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何故だか葉が成長していない個体。
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付近をウロウロしていると、更に見つけました。蕾もいくつかありました。
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緑色の花弁のように見えるのは萼片で、花弁はありません。
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中部から東海、近畿にまで分布しているようですが、ここは滋賀県で、滋賀県の記録は見たことがありません。

 

何もないと思い込んで通り過ぎていた場所にも、まだ気付けていない花が沢山あるのかもしれないと思いました。

ホロテンナンショウ(2021/5)

一度見てみたかったホロテンナンショウに出会うことができました。

 

ホロテンナンショウ

環境省RDBにて、絶滅危惧ⅠA類にされています。


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丸い頭は綺麗な縞模様。
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偽茎はほぼ無く、地面から突然花が出ている感じですね。そして、一番の特徴は舷部と口辺部が内側に巻くことで、これがホロテンナンショウのホロ(幌)の由来です。
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大きさも、今まで見たテンナンショウの仲間で最も小さいように思います。物差しを当ててみましたが、花の高さは10センチありません。この個体だけでしょうか?
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今回はホロテンナンショウ以外の目立った成果がありませんでしたが、それだけでも充分釣り合うと感じました。