以前、北海道出身の友人と一緒に、日高のアポイ岳だけに咲くというヒダカソウを見に行きました。当時は高山植物などに興味を持って間もない時期で、今になって見てみるとピントが合っていない画像、白飛びしている画像が幾つもあり、その時の自分を叱ってやりたい気持ちです。
キタダケソウはキンポウゲ科キタダケソウ属に分類され、同属のキタダケソウ、キリギシソウと合わせていずれも局所的に分布する希少種です。ヒダカソウ以外については、キタダケソウは見たことがありますが、ハードルが最も高いキリギシソウは未だ見たことがありません。
ヒダカソウ自生地では、近くに一つ、離れて一つの合わせて二つだけ咲いているのを見つけましたが、見ることができただけでラッキーだったと思っています。というのも、次の年以降、ヒダカソウが見られなかったという同じ時期の記録がいくつもあったからです。
ヒダカソウ
運よく近くに咲いていました。
アップにしてみます。
他にも無いか辺りを見回すと、離れたところにもう1つ見つけました。ズームして撮影。
キタダケソウ(2010/7/3 南アルプス)
葉の雰囲気も含めて、ヒダカソウと良く似ています。梅雨明け前の時期に咲くため、高確率で雨に打たれる覚悟で山に登る必要があります。
馬の背で休憩していた時には、ズボンにマダニが登ってきていました。事前情報でアポイ岳周辺はマダニが多いということは知っていましたが、要注意です。何年も後のことですが、北アルプスの白馬を歩いた時の下山時にマダニに食い付かれ、下山後に温泉で気づいたときは大変でした。
アポイ岳のマダニ
アポイ岳は今まで計3回歩いていて、5月、7月、8月です。叶うか分かりませんが、また登りたい山です。