ネット上でシュンランが咲いているとの情報を見ていたので、見に行きました。シュンランを見るのは、何年ぶりでしょうか。
比較的すぐに見つかりました。
この時期の落葉広葉樹林に咲くので、鮮やかな黄緑色の萼片と花弁が目を惹きますね。
自らの濃い緑の葉とのコントラストも大きいですね。
3株目。
背後からも撮ってみました。十字架のようです。
昨年はGWにタマノカンアオイの花が咲いているのを確認していますが、流石にまだ早いか…
葉を見つけて根元を確認すると、やっぱり… 小さな蕾です。
さもありなんと思いながらも幾つか見つけた葉をめくっていくと、あれ!?咲いてるのがある!
厳密には咲きかけのようですが、特徴は確認できます。
葉の大きさはこんな感じです。
前から気になっていた、ヒメニラです。通常とはイレギュラーなタイミングで帰省できたので、見ることができました。
探索ポイントにて目を皿のようにして探すと、間もなく落ち葉の背景の中に小さな白い花が浮かんできました。
しかし、遠い… 近寄るわけにもいかず、手を伸ばすもののスマホカメラではこの程度。花も少し終わりかけ?
しばらく奮闘するも、気を取り直して他に無いか探します。周辺の歩道を進んでは立ち止まり、しばらくウロウロ…
ふと目を遣った先に、こちらにアピールする(ように見えた)ヒメニラを発見!こちらは手が届きそうです。
花が小さいため、今度はスマホの焦点距離の関係で大きく写せません(別途デジカメでも撮影していますが)。仕方ないので、トリミング画像も。
スマホのカメラではこれが限界。
トリミングしてみました。
こちらの株はフレッシュな感じです。
なかなか見つけるのが大変な花ですが、この後に蕾を2つ確認できました。
次にこの花に会えるのはいつになるのだろう…
飛び石連休で関東に帰省したので、ムカゴネコノメを探しに行きました。
今回のエリアは林道歩きも多く、山歩きとしての魅力はあまり無いと思いますが、花に興味を持つと林道歩きも全く苦になりません。
ただし、夏場はこの辺りは歩きたくない所です。
ミミガタテンナンショウが咲き始めていました。
ムカゴネコノメは、予想していた場所よりもかなり手前から見ることができました。後続のハイカーが時々通りますが、ネコノメソウを気にする人はほとんどいないようです。
【ムカゴネコノメ】
明るい場所に咲いていた大株です。咲きたては黄色味が強く、その後緑っぽくなるようです。
これも比較的咲きたてでしょう。
ムカゴネコノメは、その地域では思っていたより普通に咲いていました。
最初にムカゴネコノメを見つけた付近に、ヨゴレネコノメが咲いていました。今回のコース上ではあまり数は多くありませんでした。
葯が黄色いのでイワボタンになると思います(ヨゴレネコノメの葯は赤)。ヨゴレネコノメはイワボタンの変種ですが、上のヨゴレネコノメのすぐ横にあったので、血縁関係があるのかもしれません。
タチツボスミレも少し見ました。
岩崖上にカンアオイの葉がありました。花が見えますが、カンアオイ(カントウカンアオイ)でしょう。
花のアップです。よく見ると、萼片が4枚あります。
葉も写してみました。
岩崖の一角に白い点々が見え、近付いてみると… ハナネコノメです。
一週間前にシロバナネコノメソウを見ていますが、ハナネコノメの方が花びらが丸く曲線的で、優しい感じがします。
ツルネコノメソウかタチネコノメソウ。花後に走出枝を出すのがツルネコノメソウとのことですが…
自生ではないとと思いますが、イチゴの仲間が咲いていました。
木の根元を見ると、ヒトリシズカとユリワサビ。
またムカゴネコノメが出てきました。
渓流のすぐ横にイワボタン。過去に見たイワボタンの中で最も葉の黒味が濃い個体です。花とのコントラストが凄いですね。
これもムカゴネコノメ。
渓流沿いの崩壊斜面にヤマルリソウも咲き始めています。
この渓流にもハナネコノメが沢山咲いています。
流れから一度離れると、オニシバリもありました。
沢山撮影したはずなのに、またムカゴネコノメを撮影。
聞いてはいましたが、ミツマタが群生しています。ちょうど晴れ間のタイミングで、素晴らしい~
ご覧のように。これはほんの一部です。
実は載せていませんでしたが、歩きながらトウゴクサバノオの葉や蕾を見つけていました。細切れの晴れ間で日照を蓄積し、ようやく咲いてくれました!
所々に大集団がありました。まだ咲き始めの時期ですね。予想外の幸運です。
渓流にキブシ。
終わっているものが多かったのですが、まだ咲いているフサザクラがありました。
こちらも、咲き始めも咲き始めのハルユキノシタ。葉はたーくさん見ました。
これは先週も見たんですが…勉強不足。
帰りにも、往路は気付かなかったカントウカンアオイの葉をいくつか見つけました。
その中には、花もついているものもあります。
これも、往路には気付けなかった、ヒメウズです。
ユリワサビ。
アブラチャンかな?
ムカゴネコノメの側にあった、ヤマネコノメソウ。と思いましたが、よく見ると周辺のヤマネコノメソウは全て蕊が4つです(通常は8つ)。ということで、ヨツシベヤマネコノメソウと思います。
ムカゴネコノメの写し納め。
下の方にも、トウゴクサバノオが咲き始めていました。
朝は短時間の小雨も何度かありましたが、後半は晴れ間も出て暖かく、花ハイクを堪能できました。
ムカゴネコノメの花ハイクのついでに、この地域に咲くランヨウアオイを探しました。意外とあっさり見つかりましたが、残念ながら花は咲いておらず、全て蕾まで。
GWには咲いているでしょう。継ぎ接ぎ咲いている時に再訪したいと思います。
この週末で日曜の方が天気が良さそうと思ったけど、狙っていた藤原岳は厳しそう、朝熊山も捨てがたいけど遠い… と、例のごとく迷って、そんなに遠くないところにシロバナネコノメソウを見に行こうということになりました。
林道から植林の登山道、さらに急斜面をトラバース気味に沢に入っていきます。沢に沿ってテクテク登っていき、怪しそうな岩を見つけて近づくと、シロバナネコノメソウが咲いていました。
まだ新鮮で、赤い葯が綺麗です。
越冬葉がずいぶん黒いですが、その分花周辺の黄色が目立ちます。こちらも葯の赤いニッコウネコノメ。
ヤマネコノメは、どこにでもあります。
こちらはタネツケバナの仲間です。もう少しじっくり見たかったのですが、天気も下り坂のため、先に進みます。
日照が少なく、開ききった花は無さそうでした。残念。
スマホに小さな滴が付いて、ふと我に返りました。見回すと白いものが… 雪が降ってきました。
降ってきた雪に追われるように下っていくと、雪も落ち着いてきたような… ということで、もう少しシロバナネコノメソウをチェックします。
拡大してみました。
帰路で、今まで足下ばかり見ていて気づきませんでした。樒(しきみ)です。
この後、小雨から徐々に強くなり、次に行こうとしたポイントは諦めました。本降りになる前に車に戻れてホッとしました。