昨年は来られませんでしたが、今年は再びこの○○山にやって来ました。
今年の楽しみは、いつものゲンジスミレとイブキスミレに加えて、過去の写真を後で見返していたときに気づいた、オオヤマカタバミとマルバネコノメソウ。当時は知らずに写真を撮っていたのですが、やはり認識してからちゃんと見てみたい。そういえば、ゲンジスミレも同じパターンで、後になって後で気づいたのでした。
周回コースにするため、車を登山口に置いて舗装道を歩き始めます。朝8:00くらいでしたが、一番乗りで、準備完了後に次の車がやって来ました。
もう一方の登山口まで、30分程度歩きます。舗装道の歩きを最初にしたのは、今回の目的の一つ、オオヤマカタバミの花が開く確率を上げるためです。オオヤマカタバミは、基本的に日照がないと開花しません。
登山口の手前では、アケビの花が下がっていました。
登山口から谷に入ると、緑は芽吹いたばかり。ですが、よく見ると足下には咲いている花があります。まずはレンプクソウ。この花も、この山に初めて来たときに初見だった花です。
次に出てきたのは、ヒトリシズカです。いくつも群生がありました。
この葉っぱは、スハマソウ。花はもう終わったのかな?
ハシリドコロ。同じように葉が繁っていても花のないものもあり、不思議です。今年は気温がなかなか上がらなかったので、遅いというなら分かりますが。
タチツボスミレも、珍しいわけではありません。ただ、唇弁に紫条がないのは。珍しいかも。
咲き始めですが、ミヤマハコベもありました。
ヒゲネワチガイソウも、沢山咲いていました。でも、葯が新鮮な花はそんなにありません。この花は葯が新鮮です。
咲きたてのヒトリシズカ。
ヒナスミレも、葉ばかりで花を見かけないなぁとブツブツ言っていましたが、ついに花を見つけました。
気づくと、沢をつめて尾根は間近です。
たしかこの尾根で…ときょろきょろしながら進むと、ありました!アケボノスミレです。
1つだけしか見つかりませんでしたが。
木の根元にはフデリンドウ。
少し岩がちな尾根を進みます。
ヤマエンゴサク。
ミヤマキケマン。
尾根の斜面に白っぽい花を見つけ、近寄ると、目的の一つ、ゲンジスミレでした。よく観察している、まとまっているエリアはから少し離れていますが、早くも見つけることができました。そして、やがていくつも出てきました。
咲きかけは色が濃いです。
アカネスミレ。
尾根上の岩の日陰に、ユキノシタ科の葉がありました。ハルユキノシタでしょうか?
ミツバツチグリ。
山頂が近づいてきました。この辺りにもイブキスミレがあるはずですが、花のついていない葉が少しあるだけ。なんでだー、と歩いていると、ミスミソウが咲いています。年によっては花がついているのを見たことはありますが、今年はやはり遅れているのか、いくつも花を見ることができました。
間もなく、山頂。他の登山者同士が山談義をしているのが聞こえます。お腹を満たし、喉を潤し、山頂からの春景色を楽しみました。少し霞んでいますが、遠く北アルプスも見えます。
しばし体を休めた後、出発です。尾根をたどり、これから下りていく谷に次の目的の花たちがあるはず。
広葉樹林を下りていくと、比較的すぐにウスバサイシンが咲いています。
やがて、針葉樹の薄暗い林に変わります。ヒナスミレは沢山咲いていましたが、以前見かけたことのあるエゾアオイスミレは見つからないまま、気づいたら沢に沿って下っていて、暗い中でもニッコウネコノメの黄色の群生が目立っています。
そろそろか、とニッコウネコノメの近くを丁寧に見ると、派手な黄色に混じって地味な仲間がいます。やはり、マルバネコノメソウはここにありました。目立たないものの、数もそこそこありそうです。
マルバネコノメソウに続いて、針葉樹の林床に、見覚えのある特徴的な葉を見つけました。オオヤマカタバミです。
オオヤマカタバミは、一般的に花弁に濃い紫条がありますが、ここのは真っ白です。
マルバネコノメソウも、まだまだあります。
こちらは、ニッコウネコノメ。
ネコノメソウエリアが終わり、沢底から離れます。
ニリンソウが出てきました。
ようやく、イブキスミレの花に出会えました。この辺りはポツポツと咲いています。
マルバコンロンソウです。
オオバタネツケバナ。
コンクリート舗装になりました。
イカリソウ。
セントウソウ?
ヒカゲスミレ。
ヤマエンゴサク。
初回にだけ見かけたエゾアオイスミレは見つかりませんでしたが、普段見ることのできない花に会え、楽しく歩くことができました。