関東への帰省ついでに、最近知ったワダソウの自生地を訪れました。
ワダソウは初めてでしたが、何とか咲き残っていてくれた感じです。
少し離れたところにあったので、手を伸ばしての撮影です。もう少し近くで見たかったのですが、比較的状態の良さそうな花はこれくらいでした。
関東への帰省ついでに、最近知ったワダソウの自生地を訪れました。
ワダソウは初めてでしたが、何とか咲き残っていてくれた感じです。
少し離れたところにあったので、手を伸ばしての撮影です。もう少し近くで見たかったのですが、比較的状態の良さそうな花はこれくらいでした。
過去の写真を見返していたときに、撮影時には知らなかった花というのが時々あります。撮影が雑だったことを後悔するのですが、その一つがオオヤマカタバミでした。
実際には別の場所なのですが、昨年もGWにオオヤマカタバミを探しに行き、葉っぱだけは見つけたけど空振りでした。葉っぱは見つけたので、ファールといった方がいいかもしれません。
GWより前に関東に帰省することはできないので半分諦めかけていたのですが、偶然にも4月中旬に関東出張が入り、これ幸いとオオヤマカタバミを探しに行ってきました。
今年は4月に入っても低温の日が続き降雪もあり、微妙に早すぎるかもと不安を抱えつつ歩いたのですが…
チョロチョロ流れる水の音の聞こえる沢沿いの林床にて、無事に見つかりました!
カタバミの仲間は、日照を受け続けて初めて花が開きます。早朝だと花が開いておらず、発見も難しいと考えてコース中盤以降に到着するように組んだのですが、今日の天気が良くても、木陰で日照が足りないようです。付近を見回り、全部で3株、5つの蕾が見つかりましたが、開花したものはありません。
午後には降雨がある予報ですが、まだ晴れています。休憩しながらしばらく待っていると… 花が開いてきました!
俯いて咲く性質のため撮影は困難と想像していましたが、運良く撮影しやすい条件でした。葉は展開前で確認できませんが、オオヤマカタバミのもう一つの特徴である花被片の内側の紫条がくっきり出ています。
暫く撮影している間、途中で近くを通り掛かった登山パーティーは3組程度、沢の水音と柔らかな日差しに癒されながら、心行くまで撮影できました。
それ以外の花達も紹介します。
トウゴクサバノオは、沢沿いの登山道脇に点々とありました。少し時期が早かったと見えて、蕾のないものも多かったのですが、下山途中には開花した個体もありました。
コガネネコノメソウも沢山ありました。萼片が直立して四角く見える鮮やかな黄色い花が登山道を彩ります。
イワネコノメソウは、コガネネコノメソウと比べると地味ですが、間近で見ると、緑の萼片と赤の葯の対比が何とも言えません。ところどころに群生していました。
カタクリを見たのは久しぶりです。陽が当たってくるんと反り返った鮮やかな赤紫色の花被片、すっと伸びた花柱が、格好良いと感じさせます。
子供達も成長中です。
ニッコウネコノメも、他より少な目ですが、ありました。
ツルネコノメソウは、主に沢の流れの近くに群生していました。走出枝を出して増えていきます。
花はもう少し先のようですが、フタバアオイです。
小さな水滴を感じて下山を急いだところ、それを妨げるかのように、林道歩きになってからも花が見つかりました。
ふと林道脇に目をやると、なんとオオヤマカタバミがここにも咲いているではないですか。決して明るくない場所でしたが、花は全開、葉も半分展開です。
山の中には全く見当たらず諦めていた、スミレもありました。ヒトツバエゾスミレです。
一般的な、タチツボスミレです。急いで写したら、虫に喰われていますね。
写したときはマルバスミレと思いましたが、これはヒカゲスミレですね。
ミヤマキケマンも咲きかけの花を一つ見つけました。
最後は、本降りの雨に打たれることなく車に戻れました。花粉症で鼻を拭きながらでしたが、山の景色と花を静かに楽しめた満足の山歩きでした。
今週末は雨予報で遠出は諦めていましたが、日曜は回復傾向とのこと、実際に明るくなったので、近場で目星をつけていた、タチスズシロソウの咲き始めを期待して探しに行ってきました。
タチスズシロソウは初めてでしたが、現地で水辺を歩くこと15分、咲いているのが見つかりました。
砂地の上にポツポツと咲き始めていましたが、浜辺に人影はありませんでした。
特徴としては、根生葉のみに毛があり、それ以外は無毛であることだそうです。アブラナ科の中では花がかなり大きいと思います。
近くにはスミレも咲いていました。これはマンジェリカですね。
少し離れた違う場所にも、スミレの仲間が咲いていました。遠目にはアリアケスミレかと思ったものの、なんか違うような… 外来種でしょうか?
南紀にはハナネコノメの亜種、キイハナネコノメというのが咲くことを知りました。久々の遠出ですが、場所に当たりをつけて日帰りで出撃。いろいろ?ありましたが、目的も達成して無事に帰還しました。
水飛沫のかかるような場所に咲くとの情報もありますが、湿った斜面にポツポツと咲いていました。
葯が赤紫で萼片から出ていません。茎の毛も少な目で、キイハナネコノメの特徴がバッチリです。
今のスマホは近接撮影に弱く、これが限界。
デジカメの画像ももう少し貼り付けます。
山の中では他の花はほとんど見ませんでしたが、途中にカンアオイの葉を見つけ、一つだけ花をつけているものがありました。
何カンアオイでしょうか。少し調べてみましたが、クマノジカンアオイの説明に近いように思います。付近にはアツミカンアオイと思われる葉が幾つかありましたが、それらは花を付けておらず、この株の葉は光沢なく葉脈も浅く違いそうです。
一息ついて、那智大社付近を散策しました。
他に出会った花、風景を紹介します。
民家に濃いピンクの桜が咲いていました。ソメイヨシノよりずいぶん小さい花です。高い木で手を伸ばして撮影。
林下で陽を受けてる輝く花。葉が出ていないのに咲いているから、シロモジですかね。
ご存知、三重ノ塔と那智の滝。今回は滝もここから見ただけ。
那智大社の鳥居。
参道の石垣にはジロボウエンゴサク。包葉が全縁であることで、ヤマエンゴサクと区別します。
タネツケバナの仲間のはずですが、何でしょう?
シロバナタンポポですね。
柱頭が五本あるのでウシハコベ。
大門坂を下ります。
ラッキーなことに、人がいなくて静かです。
大門坂の石畳の隙間にはフモトスミレ。
横にはヤマアイが。
出口(入口)の夫婦杉、巨大です。
山肌にポツポツと桜が。春ですねぇ。
短い時間でしたが、南紀を楽しみ、帰途に就きました。熊野から大台付近で雨に遭い、亀山JCT付近で事故渋滞に巻き込まれつつ帰宅しました。