20161029 赤坂山

今年もそろそろ花の時期が終わる…ということで、花の探索が主目的だった野山歩きを、久々に山メインに切り替えました。

 

場所は、幾つかの候補で迷ったものの、湖北の赤坂山にしました。コースはマキノスキー場から赤坂山の先の明王ノ禿へ、戻って江若国境を寒風まで歩き、東へ下る尾根を駐車場まで辿るというものです。過去に一度歩いたことのあるコースとほぼ同じですが、前回は春だったし、そのときと比べると植物を見る目もそれなりに養われているはずです。花の少ない時期でも何かの植物に気付けるでしょう。

 

登りの鈍った体で、息切れしない程度に登っていきますが、流石に目につく花はほとんどありません。が、ある程度登ると、登山道脇にポツリポツリとセンブリの花が咲いていました。


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 センブリ

 

 

やがて平坦になり、さらに進むと紫色が視界に入りました。リンドウです。

 


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  リンドウ

 

なおも進むと、光を反射する葉がありました。トキワイカリソウとオオイワカガミですね。

 


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トキワイカリソウ(葉)

 


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オオイワカガミ(葉)

 

 

いつしかすぐ左に沢が近づいてきていました。源流の雰囲気を感じて見回していると、テンナンショウの実が目につきました。何テンナンショウでしょうか。

 


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テンナンショウの仲間(実)

 

振り返ると、今度はトリカブトの仲間です。これも、詳細な名前は分かりませんが…

 


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トリカブトの仲間

 

ほどなく、樹林からススキの草原になります。鉄塔への踏み跡があって辿ると、琵琶湖方面が一望できましたが、冷たい強風のため、すぐに退散して頂上を目指します。

 


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 オオバキスミレ(葉)


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粟柄越手前の 道祖神

 


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 稜線の道

 

稜線の道に乗って北に進むと、すぐに赤坂山山頂ですが、今日はその先の明王ノ禿まで行って引き返します。流石にいまの時期は稜線に花は見当たりません。

 

粟柄越を過ぎて寒風まで、引き続き眺めの良い草地を歩いていると、なんとスミレが咲いています。シハイスミレの狂い咲きかと思いますが、葉裏は緑色で、花の色がかなり濃いです。10株ほど咲いていました。

 


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シハイスミレ?

 


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 ミヤマカタバミ(実)

 

 寒風に到着です。一時期、曇っていましたが、再び晴れました。マキノの街と琵琶湖、奥には伊吹山から霊仙山、鈴鹿の山並みが一望です。頂上で休憩している登山者を横目に、東に張り出している尾根を下っていきます。


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 寒風からの眺め

 

前回はスキー場から下りましたが、今回はそのまま尾根を辿って駐車場の先の林道に下りました。


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コウヤボウキ

 

花の少ない時期でしたが、好天で気持ちよく歩けました。

 

20161022 東三河の里山

10月後半、ほとんどの花は終わっているが、リンドウ科の花はこの時期に盛りを迎えるものが多い。一番見たかったのはホソバノツルリンドウだったが、先に探索した里山で時間が押してしまい、ホソバノツルリンドウはまた来年ということになってしまった。

 

ということで、歩いた里山で見た花達を。


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エンシュウハグマ

 

 
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 アキノキリンソウ

 


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 オケラ

 


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 サワシロギク

 


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ワレモコウ

 


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カラマツソウ

 


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シモツケ

 


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ミカワマツムシソウ

 


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オケラ

 


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ウメバチソウ

 


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 ヤマハッカ

 


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ツルリンドウ

 


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リンドウ

 


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ムラサキセンブリ

 


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センブリ

 


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ヤマラッキョウ

 


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ヤナギノギク

 


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ムラサキセンブリ(3枚花)

 


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ムラサキセンブリ(4枚花)

 

山を下りて、別の場所に移動します。

 


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イヌセンブリ

 


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イヌセンブリ

 


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ヌマダイコン

 


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サクラタデ

 


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リュウノウギク(蕾)

 


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オトギリソウの仲間

 

 

20161009 タヌキマメ

とある記録を参考に、滋賀県三重県で花の探索、前回は天気が悪かったため、二度目の訪問です。

 

滋賀県では、林道を往復しました。

 


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ウメバチソウ

 

林道横の湿地に生えていました。滋賀県ウメバチソウを見るのは初めてです。

 


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イヌホオズキ

 

似た花が幾つかありますが、林道上に咲いていました。生育場所、葉の形状からイヌホオズキかと思います。


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名前調査中

 

花はコショウノキやオニシバリに似ている気がしますが、花の色も時期も違います。背丈以上の高さがありました。

 


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苔の仲間

 

⚪⚪自然歩道の標識の頂上部が苔で覆われています。

 


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シラゲヒメジソ?

 

トウバナの仲間と思いましたが、調べたところ、シラゲヒメジソでしょうか。

 林道を往復したものの目的の花は見つからず、車で移動することにしました。三重県では、溜池や田圃の畔周辺を歩いてみました。

 

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タヌキマメ

 

田圃の横の水路の土手には、沢山のタヌキマメがありました。ピークは過ぎているようですが、まだ花を付ける株もあります。うまい具合に、いかにも狸っぽく見える株に出会えました。

 


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ヤノネグサ

 

蜘蛛の巣を払って小径を進むと、草の繁った沢地形に出ました。その場に混生していたミゾソバとちょっと違うと思って調べたところ、ヤノネグサのようです。


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スズメウリ(実)

 

このように実が連なった状態のを見るのは初めてです。


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名前調査中

 

これも小さな花が少し残っていますが、何でしょうね…?


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ミズヒキ

 

ミズヒキも綺麗に花の咲いているものがありました。何とかスマホでもピントが合いました。


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ヤナギタデ
 

湿った畑の畔を観察したところ、気になるタデが。ヤナギタデでしょうかね。この類の花は、並んだ花が同時には咲かないのでしょうか。


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ミゾソバ

 

こちらがミゾソバです。花も大きめで色も鮮やか、タデの仲間の中では一番見映えがするのではないでしょうか。


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ナンバンギセル

 

ため池の土手の上の草むらに、ナンバンギセルが咲いていました。


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ミツバアケビ(実)

 

田圃と林の間の舗装道を歩いていたら、目の前にぶら下がっていました。

 

目的の花には会えませんでしたが、幾つか楽しい出会いもあったので良しとしましょう。

20161001 クロヤツシロラン探索(失敗)

クロヤツシロランの情報があったので、探しに出掛けました。といっても、地域名くらいの情報のため、現地付近で適当に林に入りました。

 

結局、そう都合よく行くわけもなく、目的のクロヤツシロランは見つかりませんでした。やはり、花が終わったあとに伸びた実を見つけておき、次の年に探すという王道しかないようです。

 

目的は達成できませんでしたが、幾つかいいこともありました。

 


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カシワバハグマ

 

ちょっと時期が終わる前のようで、葉が虫に食われたり花がきれいな状態でないものが多かったのですが、まだ見られるものもありました。カシワバハグマを見たのは初めてです。

 

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ツチアケビ(実)

 

今年は別の場所で、見つけたつぼみ状態のツチアケビが次回には食べられて?なくなってしまったことがありましたが、今回は思いがけずソーセージ状の実を見つけました。ちょっと自宅から離れていますが、来年の花の時期にまた訪れたいと思います。

 

早朝は曇り気味でしたが晴れてきて、タデ科の花も開いてきました。

 


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 アキノウナギツカミ


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 イヌタデ

 

他にもポツポツと花が咲いています。


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 サワヒヨドリ


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オトコエシ

 

クロヤツシロランはまた別に探すことにして、水辺や田圃の畔を観察しながら移動することにします。


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ヒメハッカ


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サクラタデ


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アゼナの仲間?

 


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ミゾソバ

 


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イヌゴマ

 


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蕎麦畑

 


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 これもイヌタデ

 

先日見つけたシロシャクジョウの群生地にも寄ってみました。まだ咲いているものも多く、花期が長いようです。

 
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シロシャクジョウ

 

 クロヤツシロランは、また次の機会に探してみたいと思います。

20160917 シロバナサクラタデ

自宅近くの田圃にて。最初に見つけた個体は刈られてしまいましたが、その後、同じ田圃の離れた場所でたくさん生えてきました。ようやく花が咲くようになったところです。

 


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シロバナサクラタデ

タデ科イヌタデ

20160917 湖南アルプス

天気予報を見て、予定していた湖北方面を諦め、近場の湖南アルプスに行ってきました。

 

天神川が濡れずに渡れるかが気になっていましたが、問題ありませんでした。ただし、横に渡りやすい飛び石とルートがあったことに後で気づいたのですが…

 

では、途中で見た花を。

 登山口から少し登ると迎不動堰堤があり、鎧堰堤まで沢を何度も渡り返しながら沢沿いに進みます。


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ミヤマウズラ

ラン科シュスラン属

 

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ヤマトウバナ?

 ヤマトウバナに似ているが、ちょっと違うような…


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???

すごく小さな花ですが…分かりません(>_<)

 

 やがて、また堰堤が出てきます。付近に立っている説明板を読むと書いてありますが、これは後でできた新鎧堰堤です。

砂防ダムである鎧堰堤は、50年間でいっぱいまで埋まってしまい、新たに作ったのが新鎧堰堤のようです。 堂山へのルートは、鎧堰堤で塞き止められた砂の上を通ルことになります。


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鎧堰堤に塞き止められた大量の砂

 

砂も上にはちょろちょろと水が流れ、湿地の植物が咲いています。


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ホザキノミミカキグサ

 タヌキモ科タヌキモ属


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 イヌノヒゲの仲間

 ホシクサ科ホシクサ属


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ヒナノカンザシ

ヒメハギ科ヒナノカンザシ属

 


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???

 ➡コマツカサススキのようです

 

当初は堂山まで行こうと思っていましたが、意外と時間がかかったので、樹林帯を抜けたところでUターンして登山口に戻ります。

 

キノコは全然分からないのですが、この季節、花より沢山の種類のキノコを見つけました。形や色、生え方など、いろいろですね。

 


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 様々なキノコ

 


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迎不動堰堤

目的の花には出会えませんでしたが、そこそこ楽しむことができました。









 

201608 見つけた花々

アップが間に合わないまま画像がたまってしまったので、探索の成果?をまとめて掲載します。

 


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 シャクジョウソウ 2016.8.19 山梨県

 


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ヒメミヤマウズラ 2016.8.19 山梨県

 


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フウロ 2016.8.19 山梨県

 


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シロシャクジョウ 2016.9.2 滋賀県

 


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スズムシバナ 2016.9.8 滋賀県

 


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ヒメヤブラン 2016.9.8 滋賀県

 


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コバノカモメヅル 2016.9.8 滋賀県

 


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タヌキモ 2016.9.9 京都府